原ナビィNabbie Hara

暴力的、エロチックなモチーフをポップな表現で描く。

その表現からは漫画の影響が垣間見える。過度にデフォルメされた人体や動物、効果線を用いた動きの表現などは明るい明度で毒のあるような原宿的色彩感覚と相まって、なぜか鑑賞者の心にスッと違和感なく入り込んでくる。またタイトルに効果音を用いることも多く、手が人体を貫く表現をした作品では「ズボッッッッッ」と簡潔にタイトルが付けられており、一貫してグロテスクになり過ぎず、良い意味で気が抜けたような表現で表されている。作家は、複数のコマがあることを前提として作られた漫画をトリミングして絵画に引っ張り、漫画的表現の面白さを改めて我々に示してくれる。

 

本能・衝動などの根底にあるものを描いています。
好きな漫画は男塾。好きな曲は赤痢の19歳、歌詞の「暴力とエロ」に惹かれ自分の制作にも影響を受けたからです。
-原ナビィ―

2001 東京都に生まれる
2020 東京藝術大学油絵画科入学
2021 muni Art Award グランプリ・ビューワー賞受賞

主な個展
2022 「ベリー・グウ」GALLERY SCENA(東京)
2023 「HYSTERIA」Bohemian’s Guild CAGE(東京)

主なグループ展
2022 「紅白 原ナビィ・南村遊 二人展」9s Gallery by TRiCERA(東京)
「imagine joy」GALLERY33 NORTH(東京)